Profile
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永田 貴子(Takako Nagata)
- ・出身地
- 千葉県東金市
- ・生年月日
- 1971年4月13日
- ・経歴
- アメリカのロサンゼルスで開催されたネイル世界大会WINBAネイルアート部門1999年3位。2000年グランプリ受賞
- ・ネイリスト歴
- 1998年2月~
- ・趣味・特技
- 絵を描くこと
- ・好きな色
- ピンク
人生を変えた、一冊の本
私は幼少期の頃から絵を描くことが大好きで、白い紙とペンを渡せばいつまでもおとなしく絵を描いている子供でした。
休み時間に絵を描いていれば周りに人だかりができて、みんなが「わたしにも何か描いて」と、机の上には自由帳が山のように積みあがりました。
今思えばこの頃から、自分が描いたもので誰かが喜んでくれることが私の生きがいでした。
しかし大人になるにつれて、絵に対する情熱は薄れ、目の前の生活に流され、美術系の大学か専門学校に進学した方が良いのではないかという周囲の言葉もスルーして、気づけば女子短大に進学し、会社員として就職しました。
不満のない会社員生活でしたが、ある時から通勤電車の中の大勢の人たちを見ながら、
「この中でどれだけの人が自分のやりたいことを仕事にしているのだろう」
と思うようになり、私の「自分にしかできないこと」ってなんだろう?
そしてその「自分ならではの能力を活かした仕事」って何があるだろう?
と考えるようになりました。
子供の頃、思ったことを何でも絵や漫画に表現していたころを思い出し、自分にしかない特技と言えばやっぱり絵を描くことだと思ってはみても、美術系の学校を出てもいない今の自分にいったい何が仕事としてあり得るのかがわかりませんでした。
そんなある日、テレビを見ていたら、女性タレントの方の指先に輝く華やかなネイルアートが目に飛び込んできました。
すぐに「これだ!」と思いました。
こういう爪に絵を描く仕事をしたい。でも、生まれてから一度もネイルをしたことがなく、どこに行けばネイルアートを習えるのかもわかりません。
当時はまだスマホで検索するような時代ではなかったので、まずは本屋に行ってみました。すると、一冊だけネイルの本が置かれていました。
ベーシックなデザインのネイルアート写真が並ぶ誌面を何気なく眺めていたところ、その本を手がけたネイルアーティストの方の作品だけがひときわ目を惹き、その内容は想像をはるかに超えていました。
ネイルチップの上に、まるで絵画のように細かく描かれた作品の迫力に心を奪われ、「私がやりたかったことはこれだ!」と、その方が主宰しているネイルスクールへすぐに入学しました。
悔しさが私を変えた
ネイルスクールに通い始めたものの、私はあくまで「ネイルアート」をする人になりたくて学び始めたので、それまでネイル自体にはまったく興味がなく、自分の爪にいわゆる「マニキュア」を塗ったことさえ一度もありませんでした。
そんな私が会社員をしながら通ったネイルスクールでは、他の生徒さん達に「永田さん、あんな感じでネイリストになれるんですかね」と言われることもあるほど、何をしても下手でなかなか上達もせず、圧倒的な劣等生でした。
それでも、ネイルアートを学ぶ段階まで来たときには、ここからやっと私の出番だとワクワクしたのですが、広く平らな紙の上に描くことと違い、小さくカーブのかかったネイルチップの上では、震えずに真っ直ぐな線を引くことすらできません。
「アートならいける!」
と思ったのに手も足も出ない。
ネイルアートの奥深さを、学び始めた段階で知るのでした。
そうなると逆にネイルへの探求心がどんどん芽生え、アートだけじゃなくネイルのすべてを学ぶことが楽しくなっていきました。
スクールを卒業したあとは勤めていた会社を辞め、ネイルスクールを主宰していた恩師のネイルサロンに就職し、ネイリストとしての人生がスタートしました。
会社員しかしてこなかった私にとって、接客や技術の世界は初めてのことでした。
厳しい指導に毎日挫折を味わいながらも、新しいことを学ぶ楽しさはそれ以上で、寝ても覚めてもネイルのことを考えて過ごしました。
特に、本格的なネイルアートの第一人者の恩師の元で働きながら学ばせてもらえたことは今でも大きな財産として私の糧になっています。
ネイルの現場で学んでいくうちに、その後長く続く私のネイリスト人生で欠かせない「相棒」と出会います。
それは「エアブラシ」です。
エアブラシは今でも取り入れるサロンが少ない希少な技術です。
シフォン生地のベールのような透明感や、爪の上に奥行きを生み出せるこの技術によって、私の表現の世界は大きく広がりました。
以来、エアブラシは私のネイルアーティスト人生に欠かせない存在となりました。
でも、私は最初、エアブラシが苦手でした。
そのサロンの方針は唯一無二のオリジナルネイルアート。
恩師からは「どこかで見たことのあるようなネイルアートをするんじゃない。」「誰かの真似をするんじゃない。自分にしかできないオリジナルネイルアートを考えなさい」
そう教わりました。
そして、決まったデザインサンプルしかできない技術者になるのではなく、「お客様からその場でいただいたご要望に柔軟に応えられるアドリブ力を身に付けなさい」とも言われました。
その時の私は技術力だけじゃなくデザインの発想力も乏しく、自分の中の引き出しは空っぽでした。
当時はインターネットで簡単に画像を探せる時代ではありませんでしたから、常にアンテナを張って美しいものを見つけては収集し、アートの着想を得るために、色や構図、表現を夢中で学びました。
そんな中、私に転機が訪れました。
ロサンゼルスで毎年開催されるネイル世界大会へ出場してみないかという話でした。
「ネイルの本場ロサンゼルスで世界各国から集まった出場者の中で競技するなんて。」
不安もありましたがそれ以上に初めての挑戦にワクワクしました。
精一杯準備して挑みましたが、結果は三位。結果だけ見れば入賞ですが、一位、二位の方の作品と比べてその差は歴然でした。
一位の作品は、派手さではなく圧倒的な技術力で見る人を魅了するものでした。
小さなネイルチップに描かれた人物画は、目の中の光まで描き込まれるほど精巧で、私は「世界一とはここまでなのか」と衝撃を受けました。
と同時に、「やれることはすべてやった」と思っていた自分の甘さにも気づきました。
本当の勝負は、その先にあったのです。
この悔しさを一年忘れず、来年もう一度挑戦しようと決めました。
そして一年後、再びロサンゼルスへ。
前年の反省を活かし、徹底的に作品の完成度にこだわり、何日も夜を徹して作品を制作しました。
現地入りした後もホテルにネイル材料を持ち込み、最後の最後まで妥協せず、完成度を追求しました。
その結果、二度目の出場でネイル世界大会アート部門に優勝し、グランプリを獲得しました。
私は今でもこの時のことは忘れません。
私にとってこの経験が大切なのは、ネイル世界大会で優勝したという実績だけが理由ではありません。自分の弱さから目をそらさず、戦い、乗り越えた金字塔として、ネイルアーティスト人生で忘れられない経験になりました。
ネイルアートに対する取り組みやこだわりの姿勢は、この時に確立されたと言ってもいいかもしれません。
お客様が教えてくれたこと
当サロンには長く通ってくださるお客様が多く、独立前から四半世紀以上担当させていただいている方もいらっしゃいます。
初来店時には、皆さん自分が何を好きなのか、何が自分に似合うのかがまだわからず、無難でシンプルなネイルを選ぶ方が多いです。
シンプルネイルが好きだから選んでいる場合とはまた違って、「わからないから、まずはシンプルなものを選ぶ」そんな方も少なくありません。
でも、毎月通ってくださるうちに少しずつ感性が開き、自分が好きなものや今求めているものがわかるようになり、表現の幅も広がっていきます。
アートが華やかになっていったり、自分が一番自分らしくいられる色が見つかったり。
皆さん、ネイルを通して「新たな自分を発見していくこと」を楽しんでくださっているのです。
爪の上から自分らしさを表現する楽しさに目覚めていく姿は本当に幸せそうで、この笑顔を見るために私はこの仕事をしているのだと思いました。
私は長い間、「お客様はネイルで自信が持てるようになったから笑顔になっている」
そう思っていました。
でも、お客様を見続けるうちに、違和感を覚えるようになったのです。
最初は偶然だと思っていました。
けれど、同じような変化を見せるお客様は、一人だけではありませんでした。
「お客様が本当に喜んでいる理由は、自信を得たことだけだろうか。」
私は、お客様の想いをネイルという形にしているつもりでした。
でも、それだけではなかったのです。
そう思ったとき、これまで見てきたお客様の変化が、ひとつの意味を持ってつながりました。
私が届けていたのは「自信」ではなかった
私はこれまで、お客様がオリジナルネイルアートで自己表現することで、自信が持てるようになるのだと思っていました。
心の中に思い描く世界観を爪の上に表現できることで自己肯定感が上がり、自分の感性を思い切り出せることで自信に繋がるのだと。そういう価値を私は提供できているのだと思っていました。
だけどある時からそれは違うのではないかと思うようになりました。
目の前で出来上がったネイルを見て喜んでいるお客様は、今の自分に全く自信がないわけでも、コンプレックスを克服するためだけに来てくださっているわけでもありません。
もちろん、綺麗になったネイルを見て、自分の指先に自信が持てるようになります。
でもそれは副産物でありゴールではありません。
お客様が本当に喜んでいたのは、自分でも知らなかった「好きな世界」を見つけ、それをネイルという形にできたことでした。
「自分にこんなに好きなものがたくさんあると思わなかった」
「自分がこんな世界観に惹かれるなんて知らなかった」
「意外に私ってこういうのもいけるんだって初めて知った」
「抑えていた自分が解放されたような自由な感覚がある」
その時、ようやく腑に落ちたのです。
私が届けていたのは、「自信」ではありませんでした。
それまで気づかなかった自分の一面に出会い、
「こんな自分も好きかもしれない」と思える。
そんな新たな発見によって、自分の引き出しが広がっていく喜びだったのです。
まだ知らない自分に出会いたいあなたへ
歳を重ねると、もう自分のことはだいたいわかった気になります。
これでいいかなと思う、いつものメイク。いつもの服装。
周りから浮かず、ちゃんと馴染んでいる安心感。
失敗もない代わりに新鮮な発見も刺激もない。
だけど最近、これまで似合うと思っていたものも「なんか違う?」と思い始めてきた。
そうすると、さらに無難な方へと気持ちが向かってしまいます。
漠然とした「何か物足りない」という気持ち。
上手く言葉にはできないけれど、まだ知らない自分らしさや、もっとワクワクできる世界がある気がする。
そんな気持ちに蓋をしないでください。
まだ気づいていなかった自分の魅力を知り、新たな自分らしさとの出会いを重ねていくことで、自分を好きでいられる時間が増え、人生はより自由に、豊かになります。
歳を重ねると、似合うものや美しさは減っていくのではなく、変化していきます。
自分らしさや好きなものはその都度「更新されていく」のです。
だからこそ、その時々の自分らしさを見つけていけばいいのだと思います。
あなたに届けたい未来
あなたの中には、まだ気づいていない「好き」があるのかもしれません。
好きなものは、好きと言っていいのです。
指先を見るたびに、少し嬉しくなる。
「私って、こんな色も好きだったんだ。」
「こんなデザインも似合うんだ。」
そんな小さな発見が、少しずつ新しい自分を連れてきてくれます。
その時々の自分らしさや美しさを発見していけば、人の魅力は歳を重ねるごとに更新されていきます。
「知らなかった。私、こんな自分も好きかもしれない。」
その出会いが、また次の「好き」を連れてきてくれる。
そうして人は、
何歳からでも、
自分らしさを更新していける。
「自分らしさを月に一度、爪先から更新する。」
それが、
ネイルプレジャーヒーリングです。
ネイルプレジャーヒーリング
永田 貴子
TakaColumn
サロン概要
所在地:152-0035東京都目黒区自由が丘1‐14‐2サンアップ自由が丘304
(東急東横線 大井町線 自由が丘駅北口徒歩4分)
TEL/FAX:03-5729-0796
【営業電話等は一切お断りいたします】
定休日:不定休
営業時間:10:00~22:00(完全予約制)
受付時間:10:00~20:00
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